あなたがここにいたら(私の中の春馬くんのこと)
文章にするかも公開するかも迷ったけれど、あの日以降自分の人生も大きく変わっていっている感覚があるので、自分のために、自分の中の彼への気持ちのために書いておきたいと思います。
そして文章にしたものはやはり読んでもらいたいので公開もいたします。
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4週間が経とうとしています。
その期間が長いのか短いのか私にはわかりません。そろそろ忘れろと言われる期間なのでしょうか。
ただ、この文章を書くには私には4週間の時間が必要だったというだけです。
私が最後に彼を生で見たのは、結果的に3月27日(金)の舞台「ホイッスル・ダウン・ザ・ウィンド」の千秋楽になってしまいました。
皆さまどうぞ生き延びて、また劇場でお会いしましょうね。 ご自愛くださいませ。
『ホイッスル・ダウン・ザ・ウィンド』考察 - 切り裂く興奮で呼び戻す君よ
私は4月に書いたこの言葉を、舞台上の出演者の方たちへも、それを支えていたスタッフの方たちへも、観客の私たちへも、あの空間を共にした全員へ向けて祈りを込めて書いたのです。
まさか、同じ記事の中でこの直前に書いた「祈りの言葉がすべて届くわけではない。」という言葉に刺されることになるとは、露ほども思っていませんでした。
それでも私はあの時見た彼の姿が嘘だったとはどうしても思えません。
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あの日以来私の世界は壊れてしまったようで、ふっと「ああ、あれが楽しみだな」(それはシングル発売に伴うテレビ出演だったり9月からの連ドラだったり、予定されていたライブだったり年末の舞台だったり)ということが頭に浮かんでは、それらを見ることはもう叶わないのだということも同時に思い出して不思議な感覚になります。
私の日常には今までも当たり前に彼がいましたから、事実を認識しているはずなのにどこか嘘みたいな感覚が抜けません。
最初に聞いた時は反射的に「生きててほしかった」と思ってしまいました。
”三浦春馬”を全部捨てても生きててほしかった。
彼の命がなくなるくらいなら、私はその方が良かったです。
”三浦春馬”としてのキャリアを終わらせてでも、世界のどこかで生きていてほしかった。上に書いたのと同じ「新しい仕事が見られなくなる」状況でも、今の状況よりはその方がよっぽどいいです。それは今だから思うことなのではなく、きっとその状況になっても受け入れることができていたと、私自身は感じています。
でも、いろんな事情でそれを選ぶことが難しい状況もあるのだろうなあということも、まあ何も知らないのですけど、漠然と想像はできます。
”三浦春馬”を、まだまだ未来がある、綺麗な形のままで終わらせてくれたのだなあということもわかります。それはきっと”三浦春馬”を愛する私たちのために。
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彼について何を知っていたのでしょう。
私は完璧に優秀なファンというわけではなかったと思います。
好きになったのは「ごくせん」の時、それから12年ずっと好きでしたが、舞台やイベントなどのいわゆる”現場”に行くようになったのはここ5、6年ほどのことで、それでもたくさんのものを与えてもらいました。
(と、ここで思い出をたくさん書いてみたのですが、この文章の趣旨とはちょっと違うかなあと思ったので割愛します。)
私の少し先の年齢を、彼がきらきら光りながらずっと走っていて、それが高校生の頃からの当たり前で、彼の存在や活動はずっと私の人生の指標の中の1つでした。
私が見てきた印象として、彼は優しくて美しくて繊細でタフな人です。そして何を考えてるのかわからなくて不思議でキュートな人。
たしかにとんでもない好青年で誰に対しても優しくて、パフォーマーとしてのスキルも全ての分野で飛び抜けていて、物凄い努力家で、信じられないくらい美しい容姿を纏っていて、でも何を考えているのかよくわからない、完璧に理解しきれない、掴みきれないところが凄く面白くてその全部が大好きで、今までの12年ずっと大好きだったけどこれからも大好きだろうなあと感じています。
何を考えているのか、最後までわからなかったけれど、きっとわからなくていいことなのだろうとも思います。
どれほどの苦しみだったのだろう、そういった感情を想像することはできますが、私は彼ではないし、(たとえ外的な事情を具体的に知ることができたとしても)あくまで想像は想像の域を出なくて、きっと真実はこの世界の中にはどこにもなくて、彼だけが持っているのだろうと思います。
彼がそれを言葉にすることを選ばなかった、この世界に置いていかなかったのなら、私にできることはただ起こった事実を事実として受け止めて、悲しみと喪失感と、変わらず大好きな気持ちと寄りそって生きていくことだけです。
彼が、私たちファンのことを愛していなかったとも、仕事を愛していなかったとも、彼の周囲の人たちのことを愛していなかったとも、私は思わないですし、私たちファンや彼の周囲の人からの愛が足りなかったとも思わないのです。
それらが及ばなかったから今回のことが起きた、私たちや周囲の人が何かをしていれば防げたという類のことでもないように感じています。それは薄情なのでしょうか?
でも彼は今でもたくさんの愛に囲まれているし、彼自身からも私はたくさんの愛をもらってきたのです。
ファンのことを愛していない人が、接触イベントやSNSや舞台やライブイベントであんなに信じられないくらい優しい対応をするのでしょうか?
仕事を愛していない人が、あれほどストイックに身体を作り上げたり、自分のパフォーマンスの向上のためにあれほど様々な努力をするものなのでしょうか?
芸能界でもたくさんの人が今でもこんなに悲しんでいて、近くにいた人や事務所の人たちの悲しみは目も当てられないくらいで、そんな彼らからの愛が足りなかったということがあるのでしょうか?
”私には理解できないくらいの”優しさと繊細さ、の両方を持っている彼だからこそ、仕事や周囲の人やファンを心から愛する気持ちと、何かに悩み苦しんで今回のことを実行に移してしまった気持ちが、彼の中で何の矛盾もなく共存しているのだろうと、そう強烈に信じられているのかもしれないですね。
それは彼が今まで私に見せてきてくれた”三浦春馬”としての姿を信じて、愛しているからです。
それはそう信じられるようにずっと真摯に振る舞ってきてくれた彼の努力の賜物です。
例えば全部が嘘だったとしても、それを暴くことに何の意味があるのでしょうか?(まあ、ごめんなさい、私はその可能性を1ミリも考えていないくらい信じているのですけど。)
大好きな彼が「自分をこういう人物として見て欲しい」と振る舞っていた姿を信じることが、私から彼へ返すことができる愛だと感じています。
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私はこれからもきっとずっと彼のことが好きなので、
ミョウガを見ては彼のことを連想して悲しくなったり(一時期健康を追求するあまり毎朝丸かじりしていたのが凄く印象強くて笑)(あんなに健康に気を使って大切に整えていた自分の身体を傷付けなければいけないのどんな気持ちだったんだろう)、
他の俳優さんの活躍やハッピーなニュースを見ては同時に彼のことを思い出して悲しくなったりしてしまうでしょうし、
彼がいないエンターテインメントをまた愛することができるのかという不安も拭えませんし、(きっと今までと全く同じようには無理でしょう)
あんなに優しくて美しくて繊細でタフな人が生きていけなくなった世界で、私はこの先何十年も生きていかなければいけないということ、
彼がいない世界を生きていかなければいけないということ、
もう彼に会えないということ、
全てに絶望を感じていてそれらとどうやって付き合っていけばいいのかは未だによくわかっていませんが、
世間の人が彼を忘れていってしまうのは悲しいですし、
彼が世間的に悲劇の人として残っていってしまうのは悔しいです。
彼の輝きを、素晴らしさを、できればそれだけを知って覚えていてほしいです。
そして、彼が愛したもの、彼が守ろうとしたもの、彼が心血を注いで作り上げたものを傷付けないでほしい。
私の願いはこれです。そのためにこの文章を書いて、公開しました。
ということで、ここに彼の今後の出演作のオンエア情報などを記載しておきます!!
私たちはまだまだ知らない三浦春馬を知ることができるし、今からでも彼のファンになれる!
(こちらのアカウント( 【非公式】🌸🐎三浦春馬info🐎🌸 (@harumamiura_fan) | Twitter )の情報を参考にさせていただきました。)
【地上波】
●8/15(土)19:30~20:50 NHK ドラマ「太陽の子」
www.nhk.jp●8/20(木)22:30~23:20 NHK「世界はほしいモノにあふれてる」(8/24(月)25:00)
●8/27(木)22:30~23:20 NHK「世界はほしいモノにあふれてる」(8/31(月)25:00)
●9/15(火)22:00~ TBS ドラマ「おカネの切れ目が恋のはじまり」スタート(4話完結)
【CD】
●8/26(水) 2nd Single 『Night Diver』発売
●8/24(月)14:25〜 WOWOW「SUNNY 強い気持ち・強い愛」
●8/24(月)16:25〜 WOWOW 連続ドラマW 東野圭吾「ダイイング・アイ」※一挙放送
●8/15(土)深夜3:00〜 TBSチャンネル1 映画「クローズZERO II」(9/13(日)深夜3:20〜、9/22(火)20:00〜)
●8/15(土)17:05〜 ファミリー劇場 ドラマ「14才の母」※一挙放送
●9/15(火)18:45〜 WOWOW 映画「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」
●9/22(火)11:00〜 TBSチャンネル1 ドラマ「ブラッディ・マンデイ シーズン2」※一挙放送
【雑誌】
●8/12発売 「+act.9月号」(『日本製』 6月下旬に行なわれたインタビュー)
●8/12発売 「NHKウイークリーステラ 2020年 8/21・28合併号」(国際共同制作 特集ドラマ 太陽の子)
●8/20発売 「キネマ旬報2020年9月上旬号 No.1847」(追悼記事)
【その他】
○ワニブックス「日本製」「日本製+Documentary PHOTO BOOK 2019-2020」発売中
○paravi オリジナルドラマ「tourist ツーリスト」
○2021年公開予定 映画版「太陽の子」
○2021年公開予定 映画「ブレイブ ‐群青戦記‐」
○公開未定 映画「天外者」
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最後に蛇足ですが、
私と彼の間の関係には、私が認識していることしか存在しないですし、ファンとアーティストの関係というのはそういうものだと、私はもともと考えています。
恋愛ゴシップなどとも私はそういう付き合い方をしてきましたが、公式から出された情報以外は私が認識しなければ存在しません。それはこの状況になっても同じことです。
私の中の彼への気持ちが揺らぐくらいならそれは認識しなくていいことだし、それが私の中の真実。ずっと変わりません。
私は春馬くんのことをこれからも変わらずずっと愛しています。