ポルノグラフィティファンのためのミュージカルのすすめ ①用語解説・チケットの取り方

(23/5/27いろいろ追記)
 
ふと思い立ってこのツイートをしてからはや2ヶ月が経ってしまいました。
 

 

なんやかんやありまして書き方に悩んだり、RENTに通いまくったり(主な原因はこっち)していたら気づいたら4月に。
公演スケジュールも遂に先日解禁されましたね!
 
 
というわけでこのブログは、ミュージカル『ヴァグラント』の上演発表で、
「推し俳優が生涯最推しアーティストが書いたミュージカルで主演をする」
という事態に気が狂ってしまったオタクが、
「どちらの界隈の友人達にもできる限りこの機会を楽しんでほしい!!」という気持ちが抑えきれずに書き始めた記事です。
動機がそれなので、「ミュージカルって意外と全然ハードル高くないよ!!!気軽に行こ!!!とはいえ最低限のマナーとかは気になるよね!!!わかる!!!私が普段気をつけてることを書くね!!!」というスタンスで、これを書くことで何かを強制したりするつもりは全くありません。(なので「講座」もちょっと伝えたいこととニュアンスが違うなと思ってタイトルを若干変えました。)
今後の記事で観劇マナーなどにも触れる予定ですが、それと反する行動をしている人を劇場で見かけたとしても、過剰に糾弾するような行為は私は望みません。
どなた様も心から観劇を楽しめることを祈っております。
 
 
 
目次
 
これを書いている人の簡単なオタク歴
ポルノグラフィティファン歴:19年(ラバッパー歴:16年)
平間壮一さんファン歴:9年
観劇趣味歴:9年(観劇ペースは平均すると月2~4回ほど。たぶん。)
 

用語解説

「絶対覚えて!!」というわけではなく、これを知っていたら役者さんのSNSでの投稿や、観劇オタクたちの会話もわかりやすくなって楽しいかも~~?と思った単語をリストアップ&私なりに簡単に説明しています。
なのでここは読み飛ばしていただいて、他の項目から読んでわからない単語があったら戻ってくる形でも全然大丈夫です!
 
プリンシパル(メインキャスト)
役名がついた役を演じる、作品の中心となるキャスト。
・アンサンブル
作中で(主に役に名前がついていない)複数の役を演じるキャスト。
1つの役柄に2名の役者がキャスティング(配役)されている状態。
同じ役を回替わりで2名の役者が演じます。
(3名だとトリプルキャスト、4名だとクワトロキャスト。)
・キャストスケジュール(キャスケ)
ダブルキャストの1公演ごとの組み合わせが書かれたスケジュール。
(推し役者がダブルキャストの役に配役されている場合はこれがとても重要になるわけです……。)
・カンパニー(座組)
1つの上演作品にかかわるキャストとスタッフ全員のこと。
・座長
座組の中心になる人、つまり主役を務める役者のこと。
(主役がダブルキャストの場合は、ダブル座長と呼ばれたり。)
・稽古
本番の公演に向けて芝居を試行錯誤しながら作り上げていく練習期間。
 
・ストレートプレイ(ストプレ)
ミュージカルのように楽曲を歌い上げるわけではない、一般的なセリフ劇のこと。
・ソングスルーミュージカル
歌と歌の間のセリフにもメロディがついているミュージカルのこと。
(今回のヴァグラントはこの形式ではなく、曲と曲の間のセリフにメロディはついていない形式だと思います。)
・ジュークボックスミュージカル
ミュージカル用に作られたわけではない、ミュージシャンが歌うために作られた楽曲を集めて制作されたミュージカル。
例)ジャージー・ボーイズ(フォーシーズンズ)、プリシラ(70~80年代ディスコミュージック)、マンマ・ミーア!ABBA)、ビューティフル(キャロル・キング)、MJ the Musical(マイケル・ジャクソン)、クラウディア(サザンオールスターズ)、ムーラン・ルージュ! など
(いつかポルノグラフィティ楽曲のジュークボックスミュージカルも観てみたいです……!)
 
・上手(かみて)/下手(しもて)
客席からステージを見て右手側が上手、左手側が下手。
・幕間(まくあい)
1幕と2幕の間の休憩時間のこと。
・客席降り(客降り)
役者がステージ上から降りて客席の通路などを歩く演出のこと。
・カーテンコール(カテコ)
舞台の本編上演後に、キャストが順番にステージに登場して客席に向かって一礼する時間。
大抵はアンサンブル→プリンシパル→主役の順番で登壇します。
観客は拍手でキャストの皆さんを称えます。
カーテンコールの際、拍手だけでは伝えきれない称賛の気持ちをキャストに伝えるために、観客が立ち上がって拍手をする行為。
公演初日前日などに、本番と同様の流れで行われる最終リハーサルのこと。
近しい関係者が客席に座ったり、メディアの取材が入ったりします。
そこで撮影された写真や映像が、初日に合わせて各演劇関係メディアで記事としてリリースされたり。
・マチネ/ソワレ
昼公演/夜公演。(フランス語だそうです。)
「マチソワ」は、1日で昼夜公演がある日程のこと。観客側が使う場合はそれを両方観劇すること。
・アフタートーク (←追記しました。今回アフトクがあると思ってなくて書いてなかった……)
舞台本編上演後、カーテンコールも終わった後に、キャストさんや制作スタッフさん数名が再びステージに上がって作品について話してくれる時間。
その公演のチケットを持っている人はそのまま自分の席で見ることができます。
一度キャスト全員が舞台裏に下がった後に、準備をしてから戻ってきてくれるのですが、その時に衣装のまま出てきてくれたり私服に着替えていたりは作品によって違います。
時間はだいたい20~30分くらいのことが多い印象です。アフトクあり公演を観劇する際はその時間も予定の中に考慮しておいた方がいいですね。
・千秋楽(前楽・大千秋楽)
公演期間の最後の公演のこと。
観劇オタク同士の会話の中だと略して「楽」と言ってたりします。
各地ごとに「東京楽」「大阪楽」などと呼んだり、千秋楽の1つ前の公演は「前楽」と呼んだり。
ダブルキャストの役がある場合は、片方のキャストは先に千秋楽を迎えることになるので、「○○さん楽」と呼んだり。
その演目の、各地含めて正真正銘最後の公演は「大千秋楽」と呼ばれます。
(「千秋楽」「千穐楽」という二通りの漢字表記がありますが、昔の芝居小屋などでは、火災を連想するものを避ける意味で「秋」を避けて「穐」の字を使ったため、縁起をかつぐ意味でその慣習が今でも残っているそうです。)
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用語集にもっと興味のある方はこちらもどうぞ。
 
 

チケットの取り方

【取る公演を決める】

1.見たいキャストを決める

今回はダブルキャストが2役ありますので、「平間・小南」「平間・山口」「廣野・山口」「廣野・小南」の4通りの組み合わせが存在します。
ミュージカル観劇が趣味のオタクの場合は、今までの自分の経験から、好きな役者さんや見てみたい役者さんを選んで組み合わせを決めるのですが、
「どのキャストも知らない人だし特にこだわりはない」という場合は、項目②の「日程」を優先して選んでいいと思います。
2回以上観劇できる場合は、ダブルキャストを回替わりで全員見られるような組み合わせでチケットを取ると、役者さんによってそれぞれ違う解釈や表現を味わうことができるので非常に楽しいですよ。
同じ役でも、ダブルキャストで違う人が演じることによって役自体やストーリー展開の印象も変わったりするものですし、
シングルキャストの役も、相対する人が変わると芝居が少し変わってくるものです。
 
 
2.日程を決める
キャストスケジュールを見ながら、項目①で決めたキャストの日程の中で自分が行ける日を決めましょう。
逆に、だいたい行ける日を決めてからそれぞれキャストの組み合わせを見てどの公演にするか決める、という順番でもいいと思います。
ちなみに、2幕もののミュージカルの上演時間は、休憩時間を含めてだいたい3時間ほどです。
ヴァグラントの上演時間がどうなるかはまだわかりませんが、3時間くらいと見ておけば大きくズレることはないと思います。(はっきりした上演時間がわかるのは、稽古終盤や開幕直前になることがほとんどかと……)
(休憩なし1幕ものの場合もありますが、その場合は2時間前後の作品が多い印象です。)
 
 
3.席種を決める
ポルノグラフィティのライブは基本的に全席一律料金ですが、演劇に関しては、キャパ1,000以上の会場の場合は席種が分けられていることが多いです。
単純に説明すると、ステージに近い席や見やすい席はチケット代が高く、遠い席や見にくい席ほどチケット代が安く設定されています。
だいたい、S席が12,000~15,000円、A席が8,000~10,000円、B席が5,000円前後のことが多い印象です。
参考に、今年1~2月に明治座で上演されたミュージカル『チェーザレ』の席種設定は下記の通りでした。
S席13,000円(1階席・2階席正面)
A席8,000円(2階席左右・車いすスペース)
B席6,000円(3階席正面)
B席左右5,400円(3階席左右)
※B席左右は演出の都合上、舞台の一部が見えづらい可能性のある座席となります。
※B席左右は先着先行から受付を開始いたします。

(追記)

今回の『ヴァグラント』ではS席13,000円(1・2階席)、A席7,000円(3階席)でした。

 
【チケットを取る方法】
ミュージカルのチケットを取る方法も、ライブなどの場合とあまり大差はありません。
 
1.各出演者のファンクラブなどの先行
ミュージカルのチケット先行で、多くの場合まず最初に始まる受付です。
受付期間や当落発表は、数日ズレたりはしますが大体どの出演者の受付も同じタイミングの印象です。
今回は晴一さんが企画から関わっているということで、ポルノグラフィティオフィシャルファンクラブ「love up!」での受付も期待したいところです。
また、今作は主催もアミューズで、平間さん・水田さん・平岡さんがアミューズ所属のため、「アミューズプラス(旧アミューズモバイル)」での受付も必ずあると思います。
(というかアミューズは役者個人のファンクラブがない場合が多いので、アミュプラの受付がないと上記3名のファンは先行受付でチケットを取る手段がありません!笑 なので絶対に実施されます。)
(余談ですが、ミュージカル界隈では制作側が役者個人の「集客力」を気にする場合もよくあり、どの出演者の先行で何枚チケットが申し込まれたか、ということが次回作などに向けて結構大事なポイントだったりします。
なので「晴一さんのミュージカル制作デビュー作を応援したい!」という気持ちがある方は、love up!先行でチケットを取ることも、1つの応援の手段に繋がると思います。
ポルノグラフィティ新藤晴一を目的にミュージカルのチケットを取ってくれる人がこれだけの数いる」というアピールになりますので。)
 
 
2.劇場先行
劇場によっては、独自の会員制度をそれぞれ運営していて、そちらでもチケットの先行受付を行う、という場合があります。
明治座さんは「席とりくん」「めーる倶楽部」の制度があるようです。
私は今までこちらを利用する機会があまりなかったため、詳しくはご自分でお調べいただけたら幸いです!(『ヴァグラント』ではこちらの受付がない可能性もあります。)
3.プレイガイド先行
ライブのチケットを取る際にもお馴染みの「チケットぴあ」「イープラス」「ローソンチケット」などのプレイガイド先行も順次行われます。
ポルノグラフィティ」や「ヴァグラント」やその他出演者の名前でキーワード登録をしておけば先行受付メールが届くのではないでしょうか?
 
 
(追記)
3-2.クレジットカード会社の優待サービス
これも今回あるとは思っていなくて記載していなかったのですが……、
各クレジットカード会社のサービスで、演劇や映画などの優待チケットが出ていることがあるのをご存じでしょうか?
「ヴァグラント」も今回、その対象になっているようです。
ご自分がお持ちのカード会社のサービスページを確認してみてもいいかもしれないです。(エポスカードセディナカードでは実施されていることが確認できました。)
大抵の場合は受付する日程や枚数が限られていたり、座席も前方というわけではなかったりするのですが、その分、普通にチケットを買うよりは少し安めに購入できたりします。
 
 
4.一般発売
上記の各種プレイガイドで一斉に発売されます。
ライブの場合は、人気公演だと「販売開始1分で繋がったのにすでに完売してた……一般発売のチケットなんて本当に存在した……??誰が取れたの……??」という事態になることも多くありますが、
演劇の場合は、相当な人気演目でもない限り、一般発売が開始した瞬間にチケットが1枚もない、ということはない印象です。
 
まあ、『ヴァグラント』が「相当な人気演目」に該当するかどうかはわからないのですが!期間も意外と短いですしね……。
ここからはあくまで私の感覚なので話半分で聞いていただきたいのですが、今回のような若手中心キャストで・明治座という劇場としては大きめのキャパで・あまり作品の情報がない新作公演で、という点だけ見ると、チケットが即完売するような演目ではないかな……と普段だったら判断すると思います。(ミュージカルオタクは新作公演は様子見して評判を見てからチケット取りがち)
ですが、そこにプラスして「ポルノグラフィティ 新藤晴一」の名前に惹かれてミュージカルのチケットを取る方がどれくらいいらっしゃるのか、そこは完全に未知なので、私も全く予想ができません!笑
(追記:
・「あまり情報がない新作公演」というのは悪く言っているわけではなく、逆にこれと対比になるような作品は「何度も再演を重ねていて作品自体のファンも付いている公演」のことを指します。だから「情報を出して!」と言っているわけではないです。楽曲は事前に知ることができたら楽しみが増すことが多いですが。
・「チケットが即完売するような演目ではないかも」も悪く言っているわけではなく、逆にそれくらいの方が、公演が始まってから評判を見て興味を持ってくれる層の方々や、先行開始時点ではスケジュールがわからなかったけど直前に都合が付いた方々がチケットを取りやすいですし、良い作品ってそうやって評判が評判を呼んで育っていくものだと私は思っています。最速先行でチケットを取りに行くガッツのあるオタクだけで客席を埋める必要はないです。)
 
また、通常公演と比べて初日(8/19夜)や千穐楽(9/18昼)公演の倍率がおそらく若干高いだろうということはポルノファンの方にもご想像いただけるかと思うのですが、
ダブルキャストのファンの方は、自分の推しの初日と楽を狙うはずですので、その分、8/20昼(廣野山口初日)や8/23夜(廣野東京楽)、9/17昼(廣野山口大楽)あたりもちょっと競争率上がりそうだな~とは思います……。どうなんだろう。平日だとそこまででもないのかな。
ご想像いただけるかと思いますが、通常公演でも平日よりも土日祝公演の方がチケットは取りにくいです。
 
 
(追記)
・番外編:譲渡や交換
ミュージカルなど演劇の公演では、よっぽどの人気作品(エリザベートとか)でもない限り本人確認が行われるケースは稀です。(漫画原作などの2.5次元作品の場合は厳重なこともありますし、ミュージカルでも宝塚や劇団四季などはまた事情が違うと思いますが。)
そのためTwitterなどで個人間のチケット譲渡のやり取りは日常的に行われています。
ですが、募集ツイートを見かけても慣れていないとなかなか声を掛けるのは怖いですよね……。
公式でリセール機能やマッチングシステムの制度が整っていればいいんですけどね。
問題ないとは思いますが、お取引は自己責任でお願いいたします。
 
 
 
今回の記事は以上になります!
今後あと2回ほどに分けて、「簡単なメインキャスト紹介」や「観劇マナー」「スタオベのタイミング」などについて自分なりの文章を書けたらなと考えています。
(もしこれを読んでくださっている各出演者のファンの方の中で、紹介してほしい動画などがある方はご一報いただけると大変助かります!)
 
時間がかかってしまってましてすみません……。
Twitterの動向もなんだか不安ですので、Twitterが消える前にせめて1記事は!と思いアップ致しました。笑
もし今後アップする予定の記事にもご興味を持っていただけましたら、こちらのブログをブックマークしていただけると安心かなと思います。