ポルノグラフィティファンのためのミュージカルのすすめ ③観劇マナー&明治座ならではの楽しみ方

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いよいよ明日が初日だ!明日!?!??嘘でしょ!?!?!(情緒)

 

前日に公開するなって感じなんですが、

やっとの本題?観劇マナーのお話です。

 

最も書き方に悩んだ項目と言ってもいいかもしれません。

なぜなら、ある程度全員が守るべき最低限のルール以外は、

周囲に座っている方々の所作で気になるところや、自分が意識して配慮している点は、本当に個々人によって異なるから!!!

様々な人を掬い上げられるような文章を書こうとすると、あれもダメ!これもダメ!ってなってしまいかねません。

それは避けたいんです。

きっと今回の「ヴァグラント」でミュージカル観劇デビューなポルノファンの皆さんって本当にたくさんいると思います。

なるべく窮屈さを感じずに、「ミュージカルって楽しい!!!!!」って発見して帰ってほしい。

なのでなかなか断定した書き方ができていないと思いますが、お付き合いください!

 

目次

 

 

●観劇マナー

マナーってまず、周囲の人への思いやりだと思います。

自分やご友人はもちろん、そのとき空間を共にしている全ての人も(客席もステージ上も)、この日この時の公演は一度だけ!

それを想像して、その日しかない素敵な空間を一緒に作れたらいいなと思います。

 

マナーとして明示されているものの多くは、

周囲の人への「視界」「音」に配慮しましょう、ということを言っていることが多いと思います。

順番に紹介していきます。

(公式アカウントの注意喚起と、明治座サイトに載っているガイドラインも是非ご一読くださいね!!)

 

www.meijiza.co.jp

 

スマートフォンやスマートウォッチやタブレットは、電源を切るか機内モードにして鞄の中へ。

バイブ音って静かなシーンでは意外と響いてしまったりするので、マナーモードではなくせめて機内モードに切り替えましょう。

スマートウォッチの小さな光も、周囲の客席の人からすると気になるものです。

 

②上演中の飲食は禁止。

今回「ヴァグラント」が上演される明治座さんでは、開演前や幕間(休憩中)のみ客席での飲食も可能となっていますが、上演中の飲食は禁止です。

(なお、他の多くの劇場では、上演中以外も客席での飲食は禁止になっていることが多いです。明治座のこの文化は、普段は歌舞伎等の演目を多く上演しているからこそですね。)

ギリギリで入場してきて水分取らないとしにそう!とか、急に咳が止まらなくなってしまった!とか、そういうやむを得ない状況の時に一瞬飲むのは大丈夫だと思います。

 

③上演中のお喋りは禁止。

お友達と一緒に来ているとその瞬間にすぐ共有したくなってしまう気持ちもわかりますが、それは休憩や終演後まで我慢しましょう。

 

④前のめりにならない。(背もたれに背中をつけて座る)

慣れていないと見落としがちな点で、特にお伝えしたいことです!!

前のめりで観劇すると、想像以上に後ろに座っている人の視界の妨げとなってしまいます。

博多座さん制作のこちらの検証動画がわかりやすいのでご確認ください。

youtu.be

背中と肩甲骨を背もたれにつけた姿勢で観劇しましょう。

(私はもし前の席の人が前のめりしてたら躊躇いなく声かけてやめてもらうので、私の前に座る人はくれぐれも注意してくれよな(?))

 

その他

※今回の「ヴァグラント」では、開演前の劇場内の写真撮影は許可されていますが、その他の劇場では、すべての時間で劇場内の写真撮影が禁止となっている場合が多いです。その時ごとのルールを確認して観劇に臨みましょう。

※観劇中は、膝の上に置くものはハンカチやオペラグラスとカーディガンなど、必要最低限のものにした方がいいでしょう。鞄は自分が座っている椅子の下の空間に置くと、通路を通る人の邪魔にもなりません。

※観劇の際のマナーとは少し違うのですが、SNSのマナーとして、アカウント名に作品名を入れるのをやめていただきたいのです……!!

作品の評判を知りたくて検索しても、関係ない日常ツイートまで引っかかってきてしまいます。どうぞご配慮いただけたら幸いです。

 

 

●服装、髪型

なんでもいいです!!最低限の清潔感がある服装ならなんでもいい。Tシャツ・デニム・サンダルでも全然いいです。

せっかくの機会だからおしゃれしたいならおしゃれしてもいいし、リラックスして観劇したいなら普段通りの服装でいい、自分の着たい服を着て来てください。

(うちら俳優オタク/観劇オタクがおしゃれする場合ってマナーというより推し現場で自分のテンションを上げるためでしかないから……。)

ただ1つだけ、背中を背もたれに付けられるものを、ということは注意してください。

(私はうっかり背中にリボンが付いてるワンピースを着て行ってしまったことがあって、観劇中リボンの結び目に背骨をぐりぐり攻撃され続け、もう二度と観劇では着ない……と反省した経験があります。)

明治座という場所柄や、今回の作品の時代感もあって、着物での観劇も素敵だなあと思うのですが、着物での観劇に慣れている方って、帯をぺしゃんこにできる結び方にしていたり、髪も下の方で結っていたりと、色々と気を遣われている印象です。

慣れていない場合は、普段通りの洋服を着た方が無難かもしれませんね。

 

髪型については、周囲の方の視界を遮らないように、アップにしない、ということを気を付けてください。

お団子や、ツインテール、高めの位置でのポニーテールは避けた方がいいでしょう。

髪を結ぶ場合はなるべく低い位置で。

また、帽子を被っている方も、つばが周囲の方の視界の妨げになってしまうことがあるため、観劇中はなるべく帽子を脱いでください。

 

これは書くか迷ったのですが、もしかしてポルノのグッズTシャツを着て行きたい!と思っている方もいらっしゃるのでしょうか?

それについて少し考えたのですが、私個人の感覚としては、「ポルノファン以外には一見してポルノのグッズだとわからないTシャツ」だったら着て来てもいいのではないかな~と思います。夏ですし、Tシャツでいても全く不自然ではないですしね。

最近のミュージカル作品には、普段はミュージシャンやアイドルとして活躍されている方もたくさん出演されていますし、そういう方のファンの中にはライブグッズのTシャツを着て観劇している方もいるようです。(というかそうでなくても壮一くんの個人グッズのTシャツを着て観劇してる人もたまに見かけますし)

ただ、1つ書いておきたいのは、観劇は特定の演者を応援する場所ではなくて、作品を受け取る場所だということ。

上演中はもちろん、カーテンコールで名前を呼んだり、タオルを掲げたりしてアピールする行為はNGです。(タオルを掲げる行為、そもそも周囲の人の視界も遮ってしまいますしね。)

そういう面で、「胸にポルノと堂々と書かれたTシャツ」はちょっと主張が強すぎて今回の場にはそぐわないかな~と思うのですが(笑)、その他のわかりにくいデザインのTシャツだったら、まあ着て行きたい人は着て行ってもいいのでは~~と思いました。

グッズのヴァグラントTシャツを着ての観劇も良いと思います!

 

 

●拍手のタイミング

ミュージカルでは、演者が曲を歌い終わった時に観客が拍手を送って称賛の気持ちを伝える文化があります。

でも例えば曲終わりですぐ違うセリフに入ってしまうから拍手できる隙間がないとか、なんだかやたらシリアスな曲で拍手なんて送る空気じゃないとか、そういうことが理由で曲終わりでも拍手が起こらないこともありますが、基本は1曲歌い終わったら拍手、と思っていていいでしょう。大勢が参加するビッグナンバーや、1人で歌い上げる系の圧巻の曲では拍手も自然と大きく長くなったりします。

タイミングがわからない場合は周囲に合わせて、で大丈夫です。

 

また、曲終わりの拍手とは別に、まれに曲中で手拍子が起こることもあります。

めちゃくちゃノリが良い曲とか、ショー的な要素が強い曲とか、キャストが舞台上から煽ってくる場合とか、そういう時に手拍子が起こることが多いです。(ノリが良い曲の時は私も手拍子することもあります。)

でもこれは、観劇オタクの中でも「手拍子うるさい派(曲に集中したい)」もいたりしてちょっとだけセンシティブな問題なので、まあこれもその場の空気というか、

手拍子している人が多ければ乗っかってみたら楽しいかもしれないですし、なんかちょっとこの曲で手拍子するのは違うのかな?と感じたら無理にやる必要はないです。

あとやるにしてもライブの爆音の中とは状況が違うので、音量にも注意ですね。

 

 

スタンディングオベーションのタイミング

カーテンコールの際に、拍手だけでは伝えきれない称賛の気持ちをキャストに伝えるために、観客が立ち上がって拍手をする行為、それがスタオベ(スタンディングオベーション)。

そのタイミングについて……、これもとーーっても感覚の話になるのですが、

だいたい2回目以降のカテコで起こることが多いです。

(ちなみに本編上演後にアンサンブル→プリンシパル→主役の順番でステージ上に出てきてお辞儀して、全員揃って三方礼(さんぽうれい=上手・下手・正面の客席に順番に礼をする)をして、全員がいったん舞台袖にハケるまでが「カテコ1回目」)

ハケたキャストが拍手に応える形で再びステージ上に出てきてくれるのがカテコ2回目、そのタイミングではまだ客席で立つ人、立たない人、バラバラだと思いますし、座ったまま拍手する人の方が多い場合もあるのですが……、

カテコ3回目までいったら多くの場合はスタンディングオベーションが起こります。

(なんか予定調和みたいでちょっとアレですが……笑)

素晴らしいパフォーマンスだったし立って拍手してみたい、という方はカテコ3回目まで待ってみてもいいかも?

でも拍手が続かないと3回目までいかずに2回だけで終わってしまったりするので、素晴らしいステージだったと感じたらまずは全力で拍手しましょう。

もちろん、立って拍手するのはなんだか恥ずかしいとか、体調の関係ですぐに立てないとか、自分はスタオベするほど素晴らしいとは感じなかった!とか(笑)、そういう場合は無理してスタオベする必要は全くないです。

(余談ですが、コロナ禍の2020年以降に観劇したミュージカル作品では、スタオベに遭遇する確率が格段に上がったと感じています。クオリティが高い作品の多さや、様々な制限の中で抑えきれない気持ちをスタオベに託す観客の方が多いのかもしれないですね。)

 

 

●オペラグラスは必要?

特にこのキャストの表情を絶対に追いたい!という欲求でもない限りは、なくてもいいのではと思います。

でもあった方が、好きな時に好きな部分をアップで見ることができて楽しいのも事実。

(私はクソオタクなので5列目とかでも念のためオペラグラスを持っていきます。)

なんと明治座さんにはオペラグラスのレンタルサービスがあります!

まずはこちらで試してみてもいいかもしれないですね。

(「使用料:500円 保証金:2,000円」と書いてあるので、借りる時に2,500円を支払って、返却する時に2,000円が返金されるシステムだと思います。)

www.meijiza.co.jp

この機会にオペラグラスの購入を検討している方は、実際に店舗で試してみてからの購入がおすすめ!(有楽町駅前のビックカメラの双眼鏡売り場は、劇場街という土地柄、品揃えも充実していて、店員さんも詳しくアドバイスしてくれるのでオススメです。私が愛用しているものもそこで購入しました。)

 

 

明治座だからこその楽しみ方

のぼり!!!

 

カフェとラウンジ!!

 

お弁当!!(明治座の予約システム「席とりくん」で予約!!)

 

www.meijiza.co.jp

 

売店!!(建物3階(1階客席)部分にある明治座常設の売店です。お土産物がたくさん!)

www.meijiza.co.jp

 

 

 

どれも明治座さんならではの文化ばかり。

普段のミュージカル観劇では経験できないことばかりなので、私もワクワクが止まりません!

これもあるし、作品の和な空気とも合いそうで、本当に今回の上演に明治座を選んでくれて嬉しいなあって感じています。

すべての皆さんが素敵な時間を過ごせますように!

今回の記事の内容に間違っている点や、質問等がもしございましたら、私のTwitterアカウントやマシュマロまでご連絡ください。)

 

 

 

 

●最後に

私が初めて新藤さんの「ミュージカル作りたい」発言を聞いたのが2017年1月。

(衝撃的過ぎて当時の発言を書き起こしていました。)

その頃からの6年半越しの夢が遂に明日、形となって叶うわけですね。

そしてその時から私が勝手に抱いていた、「その作品に推し出てほしい!!」という夢も同時に叶うわけです。笑

 

勝手にそれぞれを好きなだけだったのに、こんなことが起こるんだなあ、未だに都合のいい夢みたいに感じています。

両方大好きなんだ!!!という気持ちが抑えきれずに今回の一連の記事を書き始めましたが、結局こんなギリギリになってしまいましたが、個人的には書きたいものは書けたかなと思います。

 

明日観劇を終えた私はいったいどんな感情になっているのか、それも含めて楽しみです。

素敵な公演になりますよう。