ポルノグラフィティの今回のツアーがヤバイから全人類3/20WOWOW生中継見て

※こちらの記事は現在開催中のポルノグラフィティのツアー、『BUTTERFLY EFFECT』に関するネタバレ要素(主に演出面)が含まれているため、これから参戦予定の方は絶対に読まないでください。※

※主に最近のポルノグラフィティをあまりご存じない方向けに書いています。※

※全人類にBUTTERFLY EFFECTツアーを見てほしい※

 

 

 

 

 

今のポルノグラフィティがヤバイのでできる限りたくさんの人に見てほしい話です。

BUTTERFLY EFFECTツアーの何がヤバイのか。

 

 

 

〇誰も予想できない始まり方

ライブ前って、熱心なファンほど「1曲目は何の曲かなー?」っていう予想大会を開催しますよね。自分の中だけでも、ファン友達との会話の中でも。

今回に関しては、誰もその「1曲目」を当てられた人はいないのではないかと個人的には思います。

いたとしたら相当ひねった考えのもと予想されてますね。

この曲が1曲目に持ってこられたというだけでも、「このライブはいつもとは何かが違う」と感じる要因になっていると思います。

 

 

 

〇紗幕を使った美しい演出

 

これまでのホールツアーでは、ステージ上にサイを出現させたり、上下に動く複数のリングを出現させたりしてきたポルノグラフィティですが、今回BEツアーのステージセットはいたってシンプル。

ステージ前方、中央に提げられた紗幕(薄いスクリーン)をそれぞれ上下させ、そこに映像を映すことでライブが彩られていきます。

その映像がどれも素晴らしく美しくて、楽曲に合っていて、世界観への没入度を更に高めてくれます。ポルノのライブ特有の美しいライト演出と合わさると更に幻想的。

 

前方の紗幕が完全に下りている時は、薄い幕の向こうに確かに歌っているひと、演奏しているひとは見えるのに顔がはっきり見えない、という中で彼らの音楽に全身をゆだねている状況が、不思議な浮遊感を感じさせてくれます。

 

 

 

〇メンバー個々の力がぶつかり合う

 

ポルノのライブって、今まではあまり激しい個人主張は出さずに、あくまで「ポルノグラフィティ」としてサポートメンバーも一体となって素晴らしいものを見せてくれていたと思うのですが、

今回は明確に個人それぞれが魅せるターンがあります。

でもそれは決して決別ではなく、岡野昭仁新藤晴一、2人それぞれが持つ力を最大限表現したパフォーマンスを行うことで、ポルノグラフィティとしての総合的な力を更に高める儀式のようなものだと私は感じています。

それを証明するかのように、本編終盤のある楽曲では、昭仁さんの声と晴一さんのギター、それぞれをぶつけ合わせるパフォーマンスを見せつけてくれるので、最高にシビれてしまいます。

昭仁さんが特に好きな人も、晴一さんが特に好きな人も、2人が一緒に並んでいるのが好きな人も、ポルノグラフィティを好きな人は全員打ちのめされてしまうとんでもないツアーです。

 

特に晴一さんのターン。ポルノグラフィティの詩世界を愛する人で、あのパフォーマンスが響かない人はいないと思います。

いわゆるポエトリーリーディングと呼ばれるものでしょうか。

ずっと愛してきたあの楽曲に、まだこんなに新しい意味を持たせてくれるのか、と驚愕しました。

 

余談ですが私は以前からamazarashiというバンドも好きで、BEツアーで最初に紗幕を見た時は「amazarashi…?」と思いましたし、この新藤さんのポエトリーリーディングを見た時も「amazarashi…?」と思いました。(いずれもamazarashiのライブの特徴なんです)

個人的に好きな2つのバンドが交差したような不思議な感覚を覚えました。

このターンは、もしかすると森雪之丞さんの詩の世界観が好きな人にも刺さるのでは、と、昨年拝見した朗読会の雰囲気も思い出しながら見ていました。(『扉のかたちをした闇』江國香織×森雪之丞 | 小学館

 

昭仁さんのターンは、ただただ岡野昭仁というボーカリストの凄みに撃たれ、その圧倒的な声に包まれて涙する時間でした。

 

 

 

〇演劇的な構成

 

ポルノのライブのセットリストって、だいたいは序盤と終盤にアップテンポな曲や有名曲が固まっていて、中盤にはミディアムテンポやスローバラードなどの聴かせる楽曲があるという構成で、BEツアーもその構成に則って進んでいくのですが、その「深度」がいつもより更にえげつないと個人的には感じています。

中盤の「聴かせる」楽曲たちの陰性っぷりが半端じゃない。

特にツアー期間の後半ではセットリストに若干の変更があり、ひだまりの中からそっと背中を押してくれるようだったある曲が消え、より陰性の強い楽曲になってしまったため、よりえげつない。(褒めています)

音楽に身をゆだねているうちに否応なく自分の内面と見つめ合わされ、心の奥底まで進んで行き、ライブ終盤に差し掛かると途端に明るい海面へ手を取って引っ張り上げられ、明日へ向かってばーーーんっ!!!と背中を押して放り出してくれる。

ポルノのライブが背中を押してくれるのはいつものことですが、今回は深度が深いぶん、放り出された時の衝撃がすごい。少し戸惑ってしまうほどの、今までにない感覚に圧倒されてライブの終わりを迎えていました。

何か、そういう組み立てられたストーリーに身をゆだねているようでもあり、とても演劇的な感情の動き方だなあと個人的には感じています。

 

 

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いろいろな要因が合わさり、ポルノグラフィティが「進化」「深化」し続けた結果が今回のツアーには表れているのだと思います。

それをできる限りたくさんの人に体感してほしい。

人生が変わりますよ。(あやしい宗教ではありません)

 

生中継!ポルノグラフィティ 15th ライヴサーキット “BUTTERFLY EFFECT” http://www.wowow.co.jp/detail/111946/001 

そんなライブの神戸公演が、WOWOWプライムにて 3/20(火) 18:30より生中継されます。

ネタバレをどこまで記載するか悩んでいたらこんなギリギリの投稿になってしまったのですが、是非1人でも多くの人に見てほしい。

お時間合えば、録画予約が間に合えば、是非よろしくお願い致します。

 

 

また、本来はこの神戸公演がツアーファイナルだったのですが、諸事情により、今回はこの後に振替公演が3公演(郡山、八王子、横浜)残されています

オンエアを見てもし興味を持たれた方は、残り3公演のチケットを探してみるのはいかがでしょうか。やはりライブは生で体感するのが1番です。

 

 

 

 

そして3/21(水)発売の45枚目のシングル、『カメレオン・レンズ』も、今のポルノグラフィティのヤバさが存分に詰まっている最高の楽曲なので是非買って聴いてください。

www.amazon.co.jp

MVも、40代のおじさん2人の色気が存分に引き出されいて最高にヤバイので見てください。

youtu.be

 

3/23(金)19:00からは、MUSIC STATION 2時間SPにも出演します。

そちらもお時間合えば是非ご覧ください。

 

 

 

 

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最後に、これだけはどうしても言わせて頂きたいのですが、アミューズさくら学院周辺、また劇団プレステージ、特に今井隆文さんをお好きな方は、今回のポルノグラフィティのライブ、見てください!!!!!どうしてかは、今はまだ言えないのですが、見るときっと良いことがあります…見ればわかります…とにかく見てください!!!笑